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海事刑法研究 第一巻 海上交通犯罪の研究 |
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甲斐克則 著 |
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発 行 | : | 2001年9月9日 |
税込定価 | : | 3,850円(本体3,500円) |
判 型 | : | A5判 |
ページ数 | : | 277頁 |
ISBN | : | 4-7923-1566-2 |
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■内容紹介 |
序章
第一部 海上交通事故 第1章 海上交通事故と過失犯論 序/海上交通事故の刑事学的側面/海上交通事故判例の分析/過失犯論の再検討/結語
第2章 船舶衝突事故と過失犯論 ―なだしお事件に寄せて― 序/なだしお事件の概要/なだしお事件判決の論理とその検討/船舶衝突事故と過失犯論/結語
船舶衝突事故と信頼の原則 ―典型事例研究― 序/狭水道における船舶衝突事故と信頼の原則 ―狭水道における船舶衝突死傷事故につき信頼の原則が否定された事例(フェリーふたば・貨物船グレート・ビクトリー号衝突事件)―/海上交通安全法上の航路付近での船舶衝突事故と信頼の原則 ―東京湾の中ノ瀬航路出口付近で起きた船舶衝突事故につき大型タンカーの船長の過失が認められた事例(タンカー第拾雄洋丸・貨物船パシフィック・アレス号衝突事件)―/漁船の衝突事故と信頼の原則 ―漁船同士の衝突事故について信頼の原則が否定された事例(漁船第二源盛丸・漁船えり丸衝突事件)―/結語
第4章 船舶転覆事故と過失犯論 ―典型事例研究― 序/過載による転覆事故と過失責任 ―定員の三倍の客を乗船させ障害物の多い狭水路を甲板見習員に操舵させ航行したため沈没して一一三名を溺死させた事例(第五北川丸事件)―/構造上欠陥を有する船舶の転覆事故と船長の注意義務 ―構造上欠陥を有する貨物船の転覆事故につき船長の過失責任が認められた事例(津久見丸事件)―/結語
第5章 瀬渡し船の事故と過失犯論 ―いわゆる「危険の引受け」論を考慮しつつ― 序 ―問題の所在―/瀬渡し船転覆死傷事故と瀬渡し業者の刑事過失/釣り場における支障事故と瀬渡し業者の刑事過失/結語
第6章 エンジン始動に伴う船舶事故と監督過失 ―漁船第一五喜一丸事件を素材として― 序/漁船第一五喜一丸事件の事実の概要と東京高裁判決/エンジン始動に伴う船舶事故と監督過失/結語
第二部 艦船覆没・破壊罪 第7章 艦船覆没・破壊罪の考察 ―汽車・電車転覆・破壊罪と対立しつつ― 序 ―問題の所在―/艦船覆没・破壊罪の規定の変遷とその特質および罪質/「艦船」の意義と艦船の「損壊」および「破壊」の意義/「人の現在性」の意義と死傷結果の「人」の範囲/結語 ―交通危険と公共危険の区別―
第8章 公海上の船舶覆没行為と刑法一二六条二項の適用 ―第三伸栄丸事件を素材として― 序 ―問題の所在―/第三伸栄丸事件の事実の概要と最高裁判決/刑法一条二項の「日本船舶」の意義/海上犯罪と犯罪地の確定/結語
終章
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