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発 行 | : | 2003年1月20日 |
税込定価 | : | 3,850円(本体3,500円) |
判 型 | : | A5判上製 |
ページ数 | : | 190頁 |
ISBN | : | 4-7923-1602-2 |
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■内容紹介 |
修復的司法は、これまでの刑事司法が念頭になかった「被害者・加害者・コミュニティの癒し、回復、再生」を課題とする。絶望の淵に沈む被害者、社会から排除される加害者、不安と疑心と敵意に満ちたコミュニティの修復はどうしたら可能か。本書は、修復的司法とは何かを探求する注目すべき書である。
≪目次≫ 第1章 被害者関係的刑事司法と修復的司法 はじめに/被害者の人権/被害者関係的刑事司法へのパラダイム転換?/修復的司法における被害者の地位/刑法における被害者の地位―損害回復・「加害者と被害者の和解」/加害者による損害回復/国家による損害回復/刑事手続における被害者の地位―保護・参加・情報/被害者の精神的損害の回復/行刑における被害者の地位/刑事司法における被害者の地位―刑罰目的と被害者保護/おわりに
第2章 被害者関係的刑罰論の在り方と修復的司法の可能性 はじめに/刑罰論における被害者の地位/加害者を処罰する被害者の地位/「象徴表現的」刑罰論と「再統合的恥づけ」理論/被害者関係的刑罰論の在り方/おわりに―修復的司法の可能性―
第3章 法益の担い手としての犯罪被害者 ―修復的司法の視座― はじめに/法益の侵害/行為客体の侵害/被害者の侵害/修復的司法の視座/おわりに―修復的司法における刑法の地位―
第4章 修復的司法の国際的動向 はじめに―新しい「ものの見方」/修復的司法の史的展開/修復的司法の定義/修復的司法プログラムのモデル/おわりに―修復的司法の新展開
第5章 修復的司法のパラダイム ―2つのモデル論を素材に― はじめに/修復的司法のモデル論争/刑罰と修復/おわりに
第6章 ドイツの修復的司法 はじめに/修復的司法の萌芽/修復的司法の法的整備/修復的司法の実践/刑事法における修復的司法の地位/おわりに
第7章 第5回修復的司法国際会議報告 ―修復的司法の位置づけ― はじめに/修復的司法の位置づけ―全体会議―/修復的司法の位置づけ―ワークショップ―/修復的司法の位置づけ―分析と展望―/おわりに
第8章 修復的司法の理論と実践 ―修復的司法における警察の役割を中心として― はじめに/修復的司法の理論と実践/修復的司法における警察の役割/おわりに―21世紀司法への展望―
第9章 少年事件における加害者と被害者 ―修復的司法への道(講演)― はじめに/少年事件における被害者の地位/被害者の法的地位/修復的司法へのパラダイム転換/「加害者と被害者の和解」システムの可能性/おわりに―少年の改善更生と被害者の保護との調整の可能性―
第10章 刑事法における修復的司法の意義 はじめに/刑法(刑罰の目的と修復的司法)/刑事司法と修復的司法/おわりに―新しい刑事法の基本要素
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