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熊本大学法学会叢書8 パターナリズムの研究 |
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中村直美 著 |
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発 行 | : | 2007年3月30日 |
税込定価 | : | 5,830円(本体5,300円) |
判 型 | : | A5判上製 |
ページ数 | : | 336頁 |
ISBN | : | 4-7923-0422-5 |
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■内容紹介 |
BR本書では、現代社会において個人の自律の尊重と保護・支援の必要性との間の葛藤として特に注目されているパターナリズムの問題が、その議論の始まり、概念・正当化の諸理論、具体的な問題例の検討などを通して論究され、「あしきパターナリズム」から区別された「よきパターナリズム」の主張が展開される。 BR≪目次≫ はしがき I パターナリズムの概念 問題の背景と論点の限定/パターナリズムの概念―諸見解の概観/パターナリズムの概念についての問題点の整理BR II 法とパターナリズム はじめに/パターナリズム論議の契機とその後の展開/パターナリズムの種類/問題点整理と定式化/パターナリズムの正当化―正当化されるパターナリズムの要件/むすびにかえてBR III ジェラルド・ドゥウォーキンのパターナリズム論 はじめに/ミルのパターナリズム批判/パターナリズムの概念/パターナリズムの正当化/おわりにBR IV J.Sミル『自由論』におけるパターナリズムの位置 本稿の課題/『自由論』の全体の構成/『自由論』における反パターナリズムの主張/反パターナリズムの主張の例外/『自由論』におけるパターナリズムの位置/むすびにかえてBR V ジョン・クライニグのパターナリズム論 著者および本書の構成/本書の内容の概観/パターナリズムの概念/パターナリズム正当化の諸方法BR VI シートベルト強制の法理について ―パターナリズムによる正当化の検討のための予備的考察― シートベルト法規制の経緯/シートベルト強制の法理―その問題点/パターナリズムによる正当化の議論に向けて―むすびにかえて―BR VII シートベルトの強制とパターナリズム はじめに/シートベルト強制とパターナリズム以外の問題/シートベルト強制とパターナリズム/むすびにかえてBR VIII エホバの証人の輸血拒否とパターナリズム ―医療におけるパターナリズムの一考察― はじめに/エホバの証人の輸血拒否の事例/医の倫理の発展の概観/医師のパターナリズムと患者の自己決定(自律)/パターナリズムの概念/エホバの証人の輸血拒否とパターナリズム/医療におけるパターナリズムの正当化―エホバの証人に対する輸血強制は認められるか?―/おわりにBR IX 侵害原理、モラリズム、パターナリズムと自律 J.Sミルにおける自由の擁護と侵害原理 harm principle /パターナリズムと自律/パターナリズムの定式―侵害原理及びモラリズムとの区別―/正当化されるパターナリズム―自律の実現・補完―/自律の尊重の道徳と侵害原理、モラリズム、パターナリズム―ラズの理論―BR X 自律論の検討 はじめに/カントにおける自律論/ミルにおける自律論/ラズにおける自律論/フェイドン=ビーチャムの自律論/若干の考察/おわりにBR XI ケア、正義、自律とパターナリズム はじめに/ケアと正義/ケアとパターナリズム/おわりにBR XII パターナリズムと自律 ―批判に答えて― はじめに/私の主張/私の主張への批判/批判に答えて/結びにかえてBR あとがき
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