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発 行 | : | 2008年12月10日 |
税込定価 | : | 3,080円(本体2,800円) |
判 型 | : | A5判上製 |
ページ数 | : | 242頁 |
ISBN | : | 4-7923-8061-8 |
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■内容紹介 |
患者はその身体の所有者といえるが、自己の身体に対して、いかなる治療行為を施すかということを意思決定する権利が、患者固有の権利として認められ、確立されていく過程を広い視野から綿密に解き明かした書である。法律家・医療関係者にとどまらず、広く一般市民(患者)にとっても必読の書といえる。
≪目次≫ 第1章 アメリカにおけるインフォームド・コンセント法理の生成と展開 序/インフォームド・コンセント法理出現前の段階/インフォームド・コンセント法理生成への胎動/インフォームド・コンセント法理の生成・発展/インフォームド・コンセント法理の後退/開示基準/開示事項/その他の問題
第2章 インフォームド・コンセントからインフォームド・ディシジョンへ 序/アメリカにおけるインフォームド・ディシジョン/カナダ・イギリス・ニュージーランドにおけるインフォームド・ディシジョン/オーストラリア・南アフリカにおけるインフォームド・ディシジョン/ヨーロッパ大陸(ドイツ・スイス他)におけるインフォームド・ディシジョン/日本法への示唆
第3章 癌患者の意思決定権 序/インフォームド・ディシジョン(情報開示による意思決定)とは/本章の基本的視点/正しい癌治療とは/患者本人に「告知」しないことがもたらす結果/癌患者に対する病状説明義務と患者の「知らされない」権利/患者本人へ病状説明をするか否かは、医師の合理的裁量権に帰属すべきものか/虚偽の病名告知がもたらす問題/医師の説明義務の基準/癌患者本人に説明しない場合に、家族に説明することの法的問題/小括
第4章 信教上の理由に基づく意志決定権 ―エホバの証人の信者による輸血拒否事件― 事実の概要/一審判決の判旨/二審判決の判旨/最高裁判決判旨/分析と検討/小括
第5章 患者の意思決定権と医師の説明義務 ―乳房温存療法説明義務違反事件― 事実の概要/一審判決の判旨/二審判決の判旨/最高裁判決判旨/分析と検討/小括
第6章 病院における「カルテ開示」の法的問題点 序/文部省ガイドライン/日医ガイドライン/厚生省ガイドライン/各国立大学附属病院診療録開示規定の特徴/小括
第7章 病院における「診療情報提供」の法的課題 序/インフォームド・コンセントからインフォームド・ディシジョンへ/診療情報の提供に関する指針の見直し/個人情報保護法、診療情報の提供等に関する指針などにおける問題点/小括
第8章 患者の意思決定権の確立へ 序/患者本人への説明の回避/患者本人の意思決定権の保護へ/患者本人の意思決定権の確立/小括
第9章 患者の権利擁立への道 序/人格の尊厳の尊重/患者の意思決定権/情報に関する権利/秘密保持とプライバシーの権利/その他各憲章等において特徴的な内容の権利/小括
資料1 国立病院等における診療情報の提供に関する指針 資料2 診療情報の提供等に関する指針 資料3 診療情報の提供に関する指針[第2版] 資料4 国立大学附属病院における診療情報の提供等に関する指針(ガイドライン)第2版 資料5 患者の権利に関する世界医師会リスボン宣言 資料6 ヨーロッパにおける患者の権利の促進に関する宣言 資料7 患者の権利についてのヨーロッパ憲章
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