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法益論
―刑法における意義と役割―
嘉門 優 著
法益論
発 行2019年2月1日
税込定価6,480円(本体6,000円)
判 型A5判上製
ページ数308頁
ISBN978-4-7923-5267-7
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■内容紹介
目  次
はしがき
初出一覧

はじめに―問題状況と本書の問題意識1
第一編 法益論を取り巻く問題状況
第一章 現代予防刑法9
第二章 法益論の現在11
第一節 法益保護原則をめぐる議論状況11
1 人格的法益論(11)
2 法益論に対する否定的見解(12)
第二節 法益保護の早期化傾向14
1 法益保護の早期化傾向の意義(14)
2 環境刑法における法益保護の早期化傾向(15)
第三節 法益概念の非物質化傾向21
1 法益概念の非物質化傾向の意義(21)
2 環境刑法における法益概念の非物質化傾向(22)
第三章 小  括31
第二編 日本における法益論の展開
第一章 法益概念の内実35
第二章 法益論と犯罪の実質38
第一節 法益概念の導入38
第二節 学派の争いと法益論40
1 学派の争い(40)
2 大場説(41)
3 牧野説(42)
4 宮本説(44)
5 法益の位置づけ(44)
第三章 目的論的解釈と法益概念46
第一節 犯罪の実質的把握と法益概念46
第二節 刑法各則解釈と法益概念48
第三節 刑事犯と行政犯49
第四章 法益侵害性の要求とその内実51
第一節 実質的違法論と法益侵害説51
1 実質的違法性(51)
2 法益侵害説の通説化(52)
第二節 法益侵害説の多様化53
1 結果としての法益侵害(53)
2 拡張された法益侵害説(55)
3 行為無価値論(56)
4 多様な法益侵害理解(57)
第五章 法益保護原則の実質的理解59
第一節 刑法の機能としての法益保護59
1 三分説(59)
2 機能的理解(62)
第二節 法益保護の実質的理解63
1 法益保護の実質的理解(63)
2 法益保護原則の問題性(66)
第六章 小括と私見の展開69
第一節 日本における法益論の展開69
1 日本における法益論の特徴(69)
2 拡張的に理解された法益侵害説(70)
第二節 法益侵害・危殆化の把握70
1 侵害対象としての法益(70)
2 侵害・危殆化の把握と法益概念(72)
第三編 侵害対象としての法益概念
第一章 実質的犯罪論77
第二章 実定法的法益概念79
第一節 法益概念に対する批判79
1 法益概念の内実追究の歴史(79)
2 自由主義的法益概念に対する批判(82)
3 法益概念の内実の不明確さに対する批判(85)
第二節 実定法的法益概念の意義90
1 侵害・危殆化の把握の必要性(90)
2 実定法的法益概念の機能(92)
第三節 集合的法益の限定95
1 侵害対象としての役割(95)
2 法益二分説(96)
3 法益の中核としての個人・人間(98)
第四節 検討―侵害対象としての内実要求(99)
1 人間のための環境保護(99)
2 感情の保護(102)
3 信頼法益(102)
第三章 法益論と憲法105
第一節 法益論と憲法との関係105
第二節 連邦憲法裁による法益論批判107
第三節 法益論の独自の意義と限界109
1 ハッセマー反対意見(109)
2 連邦憲法裁判所の判断と法益論(110)
第四章 法益論の意義と役割114
第一節 連邦憲法裁の判断114
第二節 法益論の意義115
第四編 法益論による危険犯の限定
第一章 抽象的危険犯規定の氾濫119
第二章 抽象的危険犯の実質的理解121
第一節 危険の実質的理解の要請121
1 実質説の通説化(121)
2 行為の危険な性質による処罰(123)
3 結果犯構成について(124)
第二節 実質説の展開125
1 危険の量的区別(125)
2 危険の質的区別―行為の危険と結果としての危険(127)
3 危険の質的区別―経験則と因果法則(128)
第三章 抽象的危険犯の限定解釈132
第一節 危険予測が裏切られた場合132
第二節 抽象的危険犯の第一類型135
1 保護対象の重大性(135)
2 経験則にもとづく危険予測(136)
3 具体的危険犯との差異(137)
4 危険予測が裏切られた場合(140)
第四章 潜在的危険性を問う抽象的危険犯142
第一節 抽象的危険犯の第二類型142
1 危険犯の類型化の要請(142)
2 潜在的危険性のより詳細な類型化(144)
3 抽象的危険犯の分類(145)
第二節 予備的行為類型146
1 危険性の内実(146)
2 危険予測が裏切られる場合(147)
第三節 累積的犯罪類型151
1 危険性の内実(151)
2 累積的危険が否定される場合(152)
3 模倣効果の否定(153)
第四節 具体的危険性犯類型154
1 危険性の内実(154)
2 危険予測が裏切られる場合(155)
第五章 小  括160
第五編 法益論と個人の自由
第一章 問題の所在165
第二章 住居侵入罪における侵入概念について168
第一節 はじめに168
第二節 意思侵害説の有力化とその制約の要請171
1 住居権説と意思侵害説(171)
2 平穏説と意思侵害説(175)
3 意思侵害説とその制約の要請(177)
第三節 判例の意思侵害説の検討181
1 判例による侵入概念の理解(181)
2 管理権者の意思(183)
3 立入り後に生じる利益侵害の可能性の考慮(186)
4 不安感の保護(187)
5 小  括(188)
第四節 住居侵入罪における法益侵害説188
1 刑法による意思保護(188)
2 許諾権説に対する疑問(190)
3 法益の実質的理解(191)
4 法益侵害性の要求(196)
第五節 おわりに198
第三章 性刑法における被害者の意思侵害要件の展開201
第一節 問題の所在201
第二節 ドイツ性刑法における「被害者の意思に反する」要件の
展開202
1 ドイツにおける性刑法改革をめぐる状況(202)
2 性的名誉侵害としての理解と強要手段の限定(204)
3 暴行と性行為との厳格な結びつきの要求(206)
4 性行為概念の変更(207)
5 目的連関(Finalzusammenhang)の要求(208)
6 二段階モデルに対する批判(210)
7 性的自己決定権保護と未成年者(211)
第三節 ドイツにおける性的な防衛権の保護と一段階モデル215
1 改正を巡る議論(215)
2 その後の議論(219)
3 改正後の状況(221)
第四節 日本における法改正の検討222
1 強姦罪の法定刑(下限)の引き上げについて(222)
2 「性交等」の改正について(225)
3 監護者であることによる影響力の利用について(229)
第五節 おわりに244
参考資料1 ドイツ刑法 未成年者に対する性犯罪条文まとめ(246)
参考資料2 ドイツ刑法2016年11月改正法 新旧条文対照表(248)
第四章 強制わいせつ罪におけるわいせつ概念について252
第一節 問題の所在252
第二節 強制わいせつ罪におけるわいせつ概念について253
1 わいせつ概念(253)
2 重大な性的侵襲性(254)
3 暴行・脅迫要件との関係(255)
第三節 わいせつ行為の類型化257
第四節 わいせつ行為の判断基準260
1 性的部位への接触型(260)
2 非性的部位への接触型(261)
3 被害者に触らせる行為(263)
4 非接触型(264)
第五節 おわりに267

本書の結論269


参考文献275




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