《目　次》

はしがき　（i）

序章　1

第１章　戦前の刑事訴訟法における公判中心主義　7

1　明治刑事訴訟法　7

（1）被告人の自白（7）

（2）予審判事による尋問調書（9）

（3）聴取書問題と人権蹂躙問題（9）

（4）直接審理主義と口頭審理主義（14）

2　明治刑事訴訟法の改正　19

（1）明治34年案（19）

（2）大正5年案（21）

（3）大正7年案（23）

3　明治期における韓国　23

（1）韓国における明治刑事訴訟法（23）

（2）「韓国ニ於ケル犯罪即決令」及び「朝鮮笞刑令」による警察司法（25）

（3）朝鮮刑事令（27）

（4）小括（30）

4　大正刑事訴訟法　32

（1）大正10年案（32）

（2）大正刑事訴訟法の概観（33）

（3）聴取書排除（35）

（4）被告人及び証人訊問（38）

（5）直接審理主義及び口頭主義（41）

（6）小括（41）

5　韓国における大正刑事訴訟法　42

（1）大正刑事訴訟法の適用（42）

（2）捜査手続（42）

（3）公判手続（46）

（4）小括（47）

6　特別法　48

（1）陪審法（48）

（2）治安維持法（49）

（3）戦時刑事特別法（51）

7　まとめ　53

第２章　日本と韓国における公判中心主義　55

1　戦後の日本の公判中心主義　55

2　近年の法改正　60

（1）裁判員裁判の導入（60）

（2）被疑者取調べの録音・録画制度の導入（62）

3　戦後の韓国の公判中心主義　65

（1）2007年の刑事訴訟法改正（69）

（2）2020年の刑事訴訟法改正（90）

4　公判中心主義の再確認　93

（1）直接主義（94）

（2）口頭主義（98）

（3）公開主義（100）

5　まとめ　102

第４章　公判中心主義に関する権利の検討　105

1　日本と韓国の証人審問権　105

（1）日本の証人審問権（106）

（2）韓国の証人審問権（116）

（3）小括（138）

2　日本の黙秘権　142

（1）取調べ中心主義をめぐる議論の展開（143）

（2）公判中心主義と黙秘権（154）

（3）若干の考察（169）

（4）公判中心主義と被疑者の権利（174）

3　韓国の黙秘権　188

（1）韓国の取調べ受忍義務（189）

（2）被疑者の黙秘権（196）

（3）弁護人の援助を受ける権利（210）

（4）被疑者取調べの弁護人立会い（219）

（5）小括（243）

4　まとめ　248

（1）公判段階（249）

（2）捜査段階（249）

終章　253