《目　次》

 

はしがき

序論　　1

Ⅰ　企業　　3

Ⅱ　決済　　3

1　意義　3　　

2　決済完了性　4

Ⅲ　企業決済法　　5

1　総説　5　　

2　金融法との関係　6

 

第１部　基礎　　9

§1　金銭と金銭債権債務　　11

Ⅰ　総説　　11

Ⅱ　金銭所有権　　12

1　原則　12　　

2　例外　13

Ⅲ　金銭債権　　14

1　通貨と貨幣　14　　

2　外国通貨　15　　

3　名目主義　17

Ⅳ　金銭債務　　18

1　債務不履行　18　　

2　弁済の提供　20

§2　金銭類似のもの　　22

Ⅰ　金券　　22

Ⅱ　有価証券　　22

1　前説　22　　

2　権利と証券との結合関係　23　　

3　種類　26

Ⅲ　資金決済法上の決済手段　　28

1　前説　28　　

2　前払式支払手段　28　　

3　暗号資産　30

4　電子決済手段　33

§3　預金　　34

Ⅰ　前説　　34

Ⅱ　銀行等　　35

1　銀行　35　　

2　日本銀行　36　　

3　全国銀行協会　36

Ⅲ　預金契約の性質　　37

1　総説　37　　

2　消費寄託としての特殊性　38

Ⅳ　預金者の認定等　　38

1　預金者の認定　39　　

2　外観を有する者に対する弁済　39

Ⅴ　譲渡制限特約　　41

1　総説　42　　

2　差押債権者との関係　42

Ⅵ　決済用預金　　43

1　総説　43　　

2　当座預金　43

§4　振込　　46

Ⅰ　前説　　46

Ⅱ　仕組み　　47

1　自店内振込　47　　

2　他行間振込　47

Ⅲ　性質等　　50

1　性質　50　　

2　効力発生時期　51

Ⅳ　許容性　　51

Ⅴ　誤振込　　52

1　錯誤による取消し　52　　

2　組戻し　53　　

3　振込の無因性　53

4　振込依頼人による不当利得返還請求　55

§5　クレジットカード　　57

Ⅰ　前説　　57

Ⅱ　仕組み　　57

1　総説　57　　

2　発行会社と加盟店管理会社等　58

Ⅲ　抗弁の接続　　59

1　総説　59　　

2　企業による決済　60

Ⅳ　不正使用　　61

1　前説　61　　

2　会員規約　61

 

第２部　手形小切手法　　63

§1　基礎知識　　65

Ⅰ　手形小切手の意義等　　65

1　意義　65　　

2　現状　66

Ⅱ　手形小切手の機能　　67

1　約束手形の機能　67　　

2　為替手形の機能　68

3　小切手の機能　69

Ⅲ　不渡等　　69

1　不渡　69　　

2　手形・小切手訴訟　70

§2　手形小切手行為と手形理論　　71

Ⅰ　手形小切手行為の意義　　71

1　種類　71　　

2　定義　71

Ⅱ　手形理論　　72

1　前説　72　　

2　学説と判例　73　　

3　私見　75

4　設権性　77

§3　手形小切手行為の性質　　80

Ⅰ　書面性　　80

Ⅱ　要式性　　80

1　意義　80　　

2　根拠　81

Ⅲ　文言性　　83

1　総説　83　　

2　解釈原則　84　　

3　手形小切手の変造　85

Ⅳ　無因性　　87

1　総説　87　　

2　手形小切手債務負担行為の無因性　88

3　裏書（手形小切手権利移転行為）の無因性　90

Ⅴ　独立性　　92

1　総説　92　　

2　理論的根拠　93

3　悪意の所持人に対する適用　94

§4　手形小切手行為の成立要件　　95

Ⅰ　形式的要件　　95

1　総説　95　　

2　署名の名称　96

Ⅱ　実質的要件　　97

1　権利能力　97　　

2　意思能力　98　　

3　行為能力　99

4　公序良俗・強行規定違反　100

5　意思の欠缺・意思表示の瑕疵　101

§5　他人のための手形小切手行為　　105

Ⅰ　総説　　105

Ⅱ　形式的要件　　105

1　代理方式　106　　

2　代行方式　107

Ⅲ　実質的要件　　109

1　前説　109　　

2　利益相反の禁止　109

3　無権代理・超権代理　110　　

4　手形小切手の偽造　113

§6　原因関係　　115

Ⅰ　手形小切手の授受が原因関係に及ぼす影響　115

1　前説　115　　

2　支払に代えての授受　115

3　支払のための授受　116　　

4　当事者の意思が不明な場合　118

Ⅱ　手形小切手金の請求と原因債権の時効の完成猶予　　119

1　前説　119　　

2　判例　120　　

3　学説と私見　121

§7　振出　　123

Ⅰ　意義と効力　　123

1　意義　123　　

2　効力　123

Ⅱ　手形小切手の記載事項　　125

1　総説　125　　

2　必要的記載事項　125　　

3　任意的記載事項　132

4　無益的記載事項　133　　

5　有害的記載事項　134

§8　譲渡　　135

Ⅰ　無記名式小切手の譲渡方法　　135

Ⅱ　手形・指図式小切手の譲渡方法　　135

1　裏書による譲渡方法　135

2　白地式裏書がなされた場合の譲渡方法　136

3　裏書によらない譲渡　136

Ⅲ　裏書禁止手形小切手の譲渡方法　　136

§9　裏書　　138

Ⅰ　総説　　138

1　意義と目的　138　　

2　方式　138　　

3　要件　139

Ⅱ　譲渡裏書　　140

1　意義　140　　

2　通常の譲渡裏書　140　　

3　特殊の譲渡裏書　142

Ⅲ　裏書の連続　　146

1　意義　146　　

2　効果　147　　

3　判断方法　148

Ⅳ　特殊の裏書　　148

1　取立委任裏書　148　　

2　質入裏書　150

§10　善意取得　　151

Ⅰ　総説　　151

1　意義　151　　

2　動産の善意取得との比較　151

Ⅱ　適用範囲　　152

1　前説　152　　

2　学説　153　　

3　個別的検討　153

Ⅲ　要件　　155

1　有効な取引による取得　155

2　手形小切手に特有な譲渡方法による取得　155

3　期限前の取得　155　　

4　取得者の善意・無重過失　156

Ⅳ　効果　　157

§11　抗弁　　159

Ⅰ　総説　　159

1　意義　159　　

2　分類　159

Ⅱ　人的抗弁の切断　　163

1　総説　163　　

2　人的抗弁の個別性　164　　

3　要件　165

4　融通手形の抗弁　169

§12　手形小切手保証　　172

Ⅰ　意義　　172

Ⅱ　要件　　172

1　一部保証　172　　

2　保証人の資格　173

Ⅲ　方式　　173

Ⅳ　効力　　174

1　附従性　174　　

2　独立性　174

Ⅴ　保証人の求償　　176

§13　支払　　177

Ⅰ　支払呈示　　177

1　意義　177　　

2　期間　177　　

3　場所　178

4　方法等　179

Ⅱ　手形小切手の受戻し　　180

Ⅲ　善意支払　　181

1　総説　182　　

2　適用範囲　182

3　悪意または重過失の意味　183

§14　遡求　　184

Ⅰ　総説　　184

1　意義　184　　

2　当事者　184

Ⅱ　要件　　185

1　実質的要件　185　　

2　形式的要件　187

Ⅲ　遡求の通知等　　188

1　遡求の通知　188　　

2　遡求金額　188　　

3　遡求の方法　189

§15　消滅　　190

Ⅰ　消滅事由　　190

Ⅱ　消滅時効　　190

1　時効期間　190　　

2　時効の完成猶予と更新　192

3　主たる債務者に対する権利の時効　192

 

第３部　電子記録債権法　　193

§1　基礎知識　　195

Ⅰ　総説　　195

1　電子記録債権の意義　195　　

2　債権譲渡の安全性の確保　196

3　手形小切手に代わる企業決済手段　196

4　多様な活用方法　197

Ⅱ　電子債権記録機関　　198

1　意義　198　　

2　指定の推移　199　　

3　口座間送金決済　200

4　支払不能処分制度　201

§2　電子記録の方法等　　203

Ⅰ　方法　　203

1　総説　203　　

2　でんさいネットの方式　204

Ⅱ　電子記録当事者間の契約の有無　　205

1　問題の所在　205　　

2　私見　206

Ⅲ　順序　　208

1　原則　208　　

2　例外　209

Ⅳ　訂正等　　209

1　総説　209　　

2　訂正　210　　

3　回復　210

4　電子債権記録機関の責任　210

§3　基礎理論　　212

Ⅰ　前説　　212

Ⅱ　記録性等　　212

1　記録性　212　　

2　要式性　213

Ⅲ　設権性と権利外観理論　　213

1　総説　213　　

2　権利外観理論の適用場面　214

3　権利外観理論の根拠規定　215

Ⅳ　無因性　　216

1　発生　216　　

2　譲渡　218

Ⅴ　発生等の原因関係への影響　　218

Ⅵ　文言性等　　219

1　文言性　219　　

2　帰属の推定　220

§4　電子記録請求の有効要件　　222

Ⅰ　総説　　222

Ⅱ　公序良俗違反　　223

Ⅲ　意思表示の取消し　　224

1　内容　224　　

2　特則の例外　225

Ⅳ　無権代理等　　226

1　前説　226　　

2　無権代理　227　　

3　なりすまし　228

§5　発生　　229

Ⅰ　総説　　229

Ⅱ　発生記録事項　　230

1　必要的記録事項　230　　

2　任意的記録事項　231

3　無益的記録事項　232

§6　譲渡　　233

Ⅰ　総説　　233

Ⅱ　譲渡記録事項　　234

1　必要的記録事項　234　　

2　任意的記録事項等　235

Ⅲ　効力　　235

Ⅳ　善意取得　　236

1　総説　236　　

2　適用除外　237　　

3　適用範囲　237

4　効果　238

§7　抗弁　　241

Ⅰ　前説　　241

Ⅱ　物的抗弁　　241

Ⅲ　人的抗弁　　242

1　狭義の人的抗弁　242　　

2　有効性の人的抗弁　245

3　融通の抗弁　247　　

4　無権利の抗弁　247

§8　消滅　　249

Ⅰ　前説　　249

Ⅱ　支払免責　　249

1　総説　250　　

2　悪意・重過失の意義　250

Ⅲ　特則　　251

1　混同　251　　

2　消滅時効　252

Ⅳ　支払等記録　　252

1　総説　252　　

2　必要的記録事項　253

3　支払等記録がされない支払　253

§9　発生，譲渡等に関する諸制度　　255

Ⅰ　変更　　255

1　総説　255　　

2　変更記録の無効　256

Ⅱ　電子記録保証　　257

1　総説　257　　

2　独立性等　258　　

3　特別求償権　259

Ⅲ　質権　　261

1　設定　261　　

2　善意取得および人的抗弁の切断　261

3　順位の変更　262　　

4　転質等　263

Ⅳ　分割　　263

1　総説　263　　

2　必要的記録事項等　264

Ⅴ　信託　　265

1　総説　265　　

2　政令の規整　266

Ⅵ　強制執行等　　267

§10　情報開示　　268

Ⅰ　総説　　268

Ⅱ　記録事項の開示　　269

1　開示請求　269　　

2　開示請求権者と開示の範囲　269

3　開示請求の認容　270

Ⅲ　提供情報の開示　　271

 

事項索引　　273

判例索引　　279