孤独政策論
新刊

孤独政策論

―日本・英国が直面する孤独問題の解決を目指して―
山本 隆/山本惠子/クリフォード・スティーブンソン 著
定価:3,300円(税込)
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  • 発行:
    2026年02月20日
  • 判型:
    A5判並製
  • ページ数:
    296
  • ISBN:
    978-4-7923-3461-1
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《目 次》

 

まえがき i

序章  孤独とは何か  1

はじめに  1

第1節 孤独研究の推移から 1

第2節 孤独の国際比較 ―日本・英国・米国のカイザー比較調査を通して―  4

第3節 心理学からの接近―エリクソンの漸成的発達理論―  6

第4節 社会構造的アプローチからの孤独論  8

1.ノリーナ・ハーツ著『なぜ私たちは「孤独」なのか』  8

2.ジグムント・バウマン著『リキッド・モダニティ』 9

第5節 孤独・孤立をめぐる日本の状況  10

小括  12

第1章 日本の孤独・孤立対策の政策評価  17

はじめに 17

第1節 孤独・孤立の政策化の背景 17

1.日本で「孤独」が政策になった理由 17

2.孤独・孤立対策推進法の制定 18

3.孤独・孤立対策、「重点計画」の概略 19

第2節 孤独・孤立対策の政策評価  22

1.政策学に基づいた政策評価の方法論 22

2.フレーミングおよび言説の視点からの「重点計画」の評価  25

3.ロジックモデルの視点からの「重点計画」の評価  26

4.プログラム・セオリーの視点からの「重点計画」の評価  28

5.中央-地方関係の視点からの政策評価  30

小括  32

第2章 孤独・孤立対策の地方の検証 ―都道府県・広域の視点から―  37

はじめに  37

第1節 大阪府の孤独・孤立対策 ―広域的視点から―  37

1.大阪府の社会状況  37

2.大阪府における孤独・孤立の諸問題  38

3.大阪府版孤独・孤立の重点計画  「大阪府孤独・孤立対策推進指針」  39

4.「大阪モデル」の構築と実践  40

5.モデル事業の実施状況  43

6.孤独・孤立対策を下支えする重層的支援整備事業  43

7.大阪府の孤独・孤立対策のプロセス評価  44

8.大阪府行政調査  44

9.大阪府のまとめ  46

第2節 埼玉県の孤独・孤立対策 ―広域的視点から―  47

1.埼玉県の社会状況  47

2.孤立・孤独、困窮の概況  48

3.埼玉県の孤独・孤立対策の現況  49

4.埼玉県の市町村支援  52

5.埼玉県の孤独・孤立対策に対するプロセス評価  53

6.埼玉県副知事による自己検証  54

7.埼玉県のまとめ  55

小括  57

第3章 若者(成人期前半)の孤独・孤立 ―ひきこもりとLGBTQを中心として―  63

はじめに 63

第1節 若者の孤独の現状  63

1.若者の孤独の広がり 63

2.若者の孤独と家庭・貧困問題 64

第2節 ひきこもりの問題  65

1.ひきこもりの現状  65

2.東京都江戸川区のひきこもり実態調査  66

3.ひきこもり対策で優れた自治体の事例 ―枚方市の相談支援体制―  69

4.行政調査 枚方市のひきこもり対策:「まるっと子どもセンター」  70

5.ひきこもりの家族会  76

第3節 LGBTQと孤独・孤立  77

1.多様な性について  78

2.LGBTQをめぐる国内の取り組みの現状  78

3.LGBTQユース、孤独・孤立とその背景  79

4.LGBTQ、孤独・孤立とその背景  82

5.周囲ができる実践例  83

小括  84

第4章 子ども・若者の自殺の現状とその予防対策  91

はじめに  91

第1節 日本全体の自殺者数の推移と対策の状況  91

1.1998年の激増 92

2.民間からの働きかけと法制化への動き 92

3.自殺対策基本法の意義と自殺対策大綱の策定 93

4.自殺対策の深化と地方公共団体への移行 93

5.自殺者数の減少 94

6.現在の自殺の状況 94

第2節 子ども・若者の自殺の現状 96

1.子どもの自殺の推移 96

2.学生・生徒等の自殺者数と原因・動機 97

3.子どもの自殺の原因究明 99

第3節 自殺の起きる背景にあること 100

1.自殺はなぜ起きるのか 100

2.コロナ禍と孤独感との関連 101

3.いじめ被害と孤独感との関連 102

第4節 子どもたちのための自殺対策の今後 104

1.子ども・若者の自殺対策の推進 104

2.こどもの自殺対策緊急強化プラン 104

3.テキスト相談の発展と検証 105

小括  105

第5章 高齢者の孤独・孤立 ―ひとり暮らし高齢者対策を中心にして―  109

はじめに 109

第1節 ひとり暮らし高齢者の生活リスク  109

1.ひとり暮らし高齢者の増加と深まる孤独・孤立  109

2.高齢者の孤独感  110

3.高齢者の経済生活  110

4.高齢者の収入と貯蓄  111

5.高齢期の生活リスクの増大  114

第2節 事例検証 ―東京都足立区の孤立ゼロの活動―  114

第3節 居住支援法人の現状 ―京都府と大阪府の事例検証―  117

1.ひとり暮らし高齢者の住まいの保障  117

2.京都府内居住支援法人の現状  119

3.大阪府居住支援法人の現状  122

小括  126

第6章 ひとり暮らし高齢者の死後事務委任事業の展開  131

はじめに  131

第1節 ひとり暮らし高齢者の死後の問題 132 

1.ひとり暮らし高齢者の増加に伴う社会的ニーズ  132

2.終活支援が必要とされる理由  132

第2節 横須賀市 ―終活支援の草分け―  135

1.横須賀市の終活支援の目的  135

2.横須賀市の第1事業のしくみと目的 ―墓地埋葬法を予防し尊厳を守ること―  136

3.第2事業のしくみと目的 ―全市民の尊厳と地域の利益のために―  138

4.まとめ  140

第3節 福岡市、名古屋市、京都市の終活支援事業  141

1.福岡市の終活支援事業  141

2.名古屋市の終活支援事業  150

3.京都市の終活支援事業  160

小括  165

第7章 英国における孤独への取組み:政策のレビュー  171

はじめに 171

1.ジョー・コックス孤独委員会の調査結果  171

2.健康への影響 173

3.経済的コスト 175

4.コミュニティと社会全体による解決策  176

5.政策対応:「つながりあう社会」(2018)  177

6.エビデンスベースの改善:定義  178

7.エビデンスベースの改善:測定  180

8.エビデンスベースの改善:現在の知識  181

9.エビデンスベースの改善:ギャップ  184

10.組織構造とリーダーシップ  185

11.リトマス試験:COVID-19パンデミックへの対応  186

12.孤独調査に関する超党派議員連盟の2021年勧告  188

考察  190

第8章 英国における孤独への取組み:実践のレビュー  197

はじめに  197

1.地方政府の政策  198

2.国および地方の対策への資金調達  200

3.社会的処方の戦略  201

4.社会的処方への資金提供  203

5.社会的処方の新たな限界  204

6.社会的処方と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)  205

7.「孤独について話そう」キャンペーン(2020年)  207

8.超党派議員連盟レポート2021:つながりの再生  208

9.孤独に対処するための介入の評価2023  209

孤独に対処するための提言  211

第9章 英国における孤独対策:コミュニティ・アプローチ 217

はじめに  217

1.ノッティンガムおよびノッティンガムシャー  217

2.孤独に関連するサービス  219

3.ノッティンガムおよびノッティンガムシャーにおける社会的処方  221

4.孤独への取り組み 国家政策:コミュニティへのアプローチ  224

5.孤独に取り組むノッティンガム/ノッティンガムシャー共同組織 225

6.孤独と取り組む共同組織に向けたノッティンガム・トレント大学の調査研究  226

7.ノッティンガム・トレント大学の提言  229

8.次のステップ:孤独対策共同組織の作業工程の概要2024/25  231

最終的考察  232

第10章 総括  237

総括Ⅰ 相談体制の重要性  238

1.孤独・孤立対策は、すべてが相談から始まる  238

2.相談の専門家育成  238

3.直営主義を基軸とした相談体制  239

4.相談員に求められる専門性  239

5.相談の総合性・専門性・公共性  239

6.社会的共通資本としての相談体制  240

7.事例 ―座間市の「断らない相談支援」―  241

8.英国における相談体制と「ソーシャルケア国家」  241

総括Ⅱ ガバナンスの視点からみた孤独・孤立対策  242

1.プラットフォームよりもガバナンスの構築を!  242

2.「ダウンロード」と「オフロード」の貫徹 ―国家-市民社会のゆくえ―  244

3.ローカル・ステートの視点からの英国の孤独政策の検証 ―ローカル・ガバナンスからローカル・ステートへの理論の進化―  245

4.ローカル・ステートの視点からみた英国孤独政策の評価   246

5.ローカル・ステートの視点からみた日本の孤独・孤立政策の評価  247

総括Ⅲ 孤独政策における事業評価および効果測定  248

1.効果測定の必要性  248

2.英国における孤独政策の効果測定  249

3.調査技法の要点  249

4.事例紹介 ロンドン、ウォルサム・フォレスト区の社会的処方のSROI  251

5.日本の効果測定に関する動き  254

総括Ⅳ 日英の孤独政策比較のまとめ  256

むすび  259

1.ニューミュニシパリズム  259

2.「Future Design 2024」 ―財界からの提案―  260

 

あとがき  268

索引  271