所有権概念の変遷
田口 勉 著
定価:5,500円(税込)-
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発行:
2026年02月28日
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判型:
A5判上製 -
ページ数:
264 -
ISBN:
978-4-7923-2832-0
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《目 次》
序 ⅰ
第一章 現代ドイツの所有権概念 1
はじめに 1
第一節 ドイツ民法典の抽象的所有権概念 5
1 所有権の対象 5
2 抽象的所有権概念 8
第二節 ドイツ民法典施行後に展開された所有権学説 12
1 「単なる排他的権利」としての所有権 12
2 内容で示された所有権概念(バウアー) 14
3 権利関係としての所有権 17
4 包括的帰属としての所有権 25
5 まとめ―新しい所有権概念の問題点 28
第三節 法律による所有権制限と所有権概念との関係 29
1 ドイツ民法典の立場―分離理論 29
2 外部理論 31
3 内在理論 32
結びにかえて 35
第二章 近世私法史における分割所有権の生成と展開 39
はじめに 39
第一節 注釈学派Glossatorenによる分割所有権理論 40
1 ローマ法の所有権理論 40
2 分割所有権理論の生成 43
3 BartolusとBaldusによる分割所有権理論の完成 45
4 その後の展開 47
第二節 自然法における分割所有権 49
1 自然法学派の台頭 49
2 プーフェンドルフのdominium理論 51
3 ヴォルフのdominium理論 54
第三節 18世紀末の自然法的諸法典における分割所有権 58
1 プロイセン 58
2 オーストリア 61
3 プロイセン一般ラント法およびオーストリア一般民法典における分割所有権の位置づけ 65
4 フランス 67
第四節 分割所有権の衰退 76
1 分割所有権衰退の政治的・社会的背景 76
2 ティボーによる分割所有権の排除 77
3 抽象的所有権概念の展開 85
4 分割所有権に代わって抽象的所有権概念が浸透した原因 89
5 抽象的所有権概念は自由主義を推進したのか? 92
結びにかえて 96
第三章 ゲルマン法学の所有権概念 ―オットー・フォン・ギールケのドイツ的所有権の生成と展開 99
はじめに 99
第一節 オットー・フォン・ギールケの「ドイツ的所有権」の概要 100
1 概要 100
2 本章の分析視点 104
第二節 ギールケ以前のゲルマン法学の所有権理論 105
1 18世紀ゲルマン法(史)学―ローマ法的所有権理論 105
2 初期のドイツ的所有権 106
第三節 ギールケのドイツ的所有権 110
1 ギールケ法思想の根幹としての社会法 110
2 社会法的所有権としてのドイツ的所有権 114
3 分割所有権としてのドイツ的所有権―分割所有権の再生 121
4 ドイツ民法典立法作業へのギールケの影響 123
第四節 20世紀におけるドイツ的所有権の展開 124
1 ドイツ民法典施行から1920年代まで 124
2 1930年代ナチズム法学の所有権学説 126
3 第二次世界大戦後のドイツ的所有権 130
結びにかえて 134
第四章 明治日本の民法典編纂における所有権概念 ―ボワソナードの自然法的所有権 139
はじめに 139
第一節 地租改正 142
1 はじめに 142
2 幕藩体制下における土地法制 142
3 地租改正による重層的所有関係の排除 144
第二節 ボワソナード民法典(旧民法典)の編纂 147
1 はじめに―明治初期の立法事業 147
2 『プロジェ初版』 148
3 『プロジェ第二版』 156
4 『プロジェ新版』 164
5 『会議部議案』 168
6 ボワソナード民法典および『エクスポゼ』 170
7 『民法理由書』 172
8 まとめ 174
第三節 法典論争 181
1 法典論争における所有権 181
2 自然法的所有権概念と日本の慣行 187
第四節 明治民法典の編纂 191
1 自然法的所有権概念への批判 191
2 分割所有権理論の継承 196
3 明治民法典の所有権概念 200
結びにかえて 202
第五章 学説による明治民法典施行後の展開 207
はじめに 207
第一節 自然法的所有権理論からの転換 208
1 抽象的所有権理論の台頭 208
2 抽象的所有権理論の通説化 214
第二節 社会的所有権 222
第三節 資本主義的所有権 229
第四節 まとめ 238
おわりに 241
事項索引 249