錯誤論の研究
新刊

錯誤論の研究

中村邦義 著
定価:4,950円(税込)
  • 在庫:
    在庫があります
  • 発行:
    2026年09月20日
  • 判型:
    A5判上製
  • ページ数:
    208
  • ISBN:
    978-4-7923-5479-4
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《目 次》

 

はしがき  i

初出論文  vi

本書の構成   1

第1章 具体的事実の錯誤(同一構成要件内の錯誤)   3

一 はじめに   3

二 判例および学説の整理   4

 1 具体的符合説(Konkretisierungstheorie)  4

 2 法定的符合説(Formelle Gleichwertigkeitstheorie)  10

 3 相当性説(Adäquanztheorie)  14

 4 法益による二分説(Materielle Gleichwertigkeitstheorie)  16

三 判例および学説の検討   17

四 おわりに   48

第2章 抽象的事実の錯誤(異なる構成要件間に跨る錯誤)   51

一 はじめに   51

二 学説の整理   54

 1 形式的な構成要件的符合説  54

 2 法定的符合説  54

 3 罪質符合説  56

 4 抽象的符合説  56

三 判例・裁判例   59

四 検 討   62

五 おわりに   68

第3章 違法性の錯誤   71

一 はじめに   71

二 違法性の錯誤をめぐる判例・学説の整理   72

三 違法性の錯誤をめぐる判例・学説の検討   74

四 ドイツの租税刑法における錯誤の取り扱いについて   85

五 わが国の租税刑法における法的な状況   86

六 租税刑法における構成要件の錯誤と違法性の錯誤の区別   88

七 昭和34年2月27日の最高裁判決の検討   90

八 おわりに   93

第4章 正当化事情の錯誤   95

一 はじめに   95

二 歴史的な概観   98

三 比較的最近の学説状況の整理   100

 1 錯誤論によるアプローチ  100

 2 違法論によるアプローチ  116

四 わが国の判例・裁判例   117

五 ドイツの判例・裁判例   119

六 学説の検討   127

七 おわりに   150

第5章 名誉毀損罪における事実の真実性の錯誤   153

一 はじめに   153

二 刑法230条の2の法的な性格   155

 1 処罰条件阻却事由説  155

 2 構成要件不該当事由説  157

 3 違法性阻却事由説  157

 4 責任阻却事由説  159

 5 二分説  160

 6 検討  161

三 真実性の錯誤の取り扱い   167

 1 事実が真実であったことを違法性阻却事由と見て、真実性の錯誤は正当化事情の錯誤で

あって、事実の錯誤であるとして、相当な理由の有無を問わず、故意を阻却する立場  168

 2 処罰条件阻却事由説の立場から、真実性の錯誤は処罰条件の錯誤であり、つねに故意は

阻却しないとする立場  168

 3 事実が証明可能な真実であることが構成要件不該当事由と見るか、または違法性阻却事

由ないし可罰的違法性阻却事由と見て、真実性の錯誤は事実の錯誤としつつ、相当な資料・

根拠のある場合にのみ故意阻却を認める立場  169

 4 事実が証明可能な真実であることを違法性阻却事由と見て、何らかの客観的な資料・根

拠によって、その真実性を証明しうると誤信したことが、違法性の意識を欠如させた場合

にのみ、故意を阻却する立場  170

 5 事実の真実性を違法性阻却事由とし、真実性の錯誤を正当化事情の錯誤とした場合、厳

格責任説ないし違法性の過失準故意説の見解から、正当化事情の錯誤を違法性の錯誤とし、

相当な理由がない真実性の錯誤では、故意犯として処罰する立場  171

 6 事実の真実性を違法性阻却事由とし、真実性の錯誤を正当化事情の錯誤とした場合、法

的な効果の独立した責任説によれば、相当な理由のない真実性の錯誤では、故意犯として

の処罰が可能とする立場  172

 7 相当な資料・根拠に基づく発言は客観的に価値が高いので、たとえ裁判で真実性の証明

に失敗したとしても、表現の自由の保障あるいは刑法35条を根拠として、違法性阻却を認

める立場  174

 8 過失犯としての処罰を認める立場  176

四 おわりに   176

 

主要参考文献   179

事項索引   197